1週間前、私はわずか二日間の間に「天国」と「地獄 」を味わいました。
昔から、「人生、一寸先は闇」と申しますが、本当に先の事はわかりませんね。
それを身をもって体験した二日間 の出来事を綴ってみたいと思います。
一日目、私は所用が有り早朝の新幹線で東京に向かいました。
当日は良く晴れ、新幹線の車窓からは 真っ白な雪を頂いた富士山の勇姿が見えて大感激! なだらかな裾野の広がりを見せているその姿は余りにも美しく、荘厳でさえありました。
私はここぞとばかり、デジカメでパチリ、パチリ…。
そして、静岡に生まれた事を心から感謝しました。
東京駅で妹と落ち合い、雑踏の中を縫うようにして電車に乗り込み目的地へ…。
東京は、どこも桜が満開で、まるで私を歓迎してくれているかの様でした。
満開の桜を見る度に、「あぁ、今年も生きていて良かった!」って思います。
そして在りし日の父と母を忍びます。
用事を済ませ、今度は可愛い孫達に会いに……心は躍ります。
久し振りに会った幼い孫達は、また成長して私を喜ばせてくれました。
孫達のママは、すごく忙しいのに手作りの美味しい「桜餅」と「カップケーキ」を作って待っていてくれて、その真心に胸がいっぱいになりました。
短時間でしたが楽しい時間を過ごして、当日の宿泊先である妹宅に向かいました。 妹の家では、定年退職後すっかり料理が趣味となってしまった旦那様が、お料理の腕を振るって待っていてくれたのです。
肉じゃが、ブリの照り焼き、具だくさんの味噌汁…そのどれもが素晴らしく美味しかったのですが、特に味噌汁はダシが効いていて絶品でした。
翌朝カーテンを開けると、目の前には満開の桜並木が広がっていました。
部屋に居ながらにして花見が出来るとは、何という贅沢でしょう。
満開の桜を眺めながらの朝食が、この上もなく美味しかったことは言うまでもありません。
“この世の極楽”を味わって、私の心は満ち足りていました。
昼は、ヨットハーバーを眼下に臨む洒落たレストランでランチ。
その後、久し振りに会う甥や姪の家を訪問し歓待を受け、夢の様に楽しい時間は過ぎて行きました。
帰路、静岡に向かう新幹線の中では、楽しかった思い出の余韻に浸りながら、我が身の幸せを噛み締めておりました。
不幸がすぐそこまでやって来ているとも知らずに…。
時間は20時過ぎ。
JR藤枝駅を降りたら、外はひどい雨で、強い風も吹いていました。
車の運転に自信の無い私は、一抹の不安を覚えながらも、「地獄の使者」に誘われる様に、車を発進させたのでした。
視界も悪く、私は言いようの無い不安に駆られていました。
そして…。
国道と交わる、とある交差点で 地獄の使者は突然 牙を剥いたのです。
右折しようとした私は、「→」の矢印信号で曲がるつもりだったのですが、タイミングが悪く途中で赤信号に変わってしまったので、後続車が居たのにも気付かずに停止線を超えた所で急ブレーキを掛けてしまったんです。
その直後、ドーンという強い衝撃とガシャンという音…。
そうです、私は追突されてしまったんです。
その瞬間はショックで頭がボーっとなり、一体何が起きたんだろう、という感覚でした。
その後は身体がガクガク震えてとまりませんでした。
やがて警察の車が来て、初めて現場検証も体験しました。
後続車も急ブレーキをかけたのですが、雨でスリップして追突してしまったのです。 私は、赤信号になっても、そのまま進めば良かったのでしょうか?
人に聞くと、後続車が居る場合はそのまま行かないといけないと言うのですが、警察官は「赤信号で停止するのは当たり前じゃないですか!」と言いました。
相手の車はボンネットが持ち上がり、ライトも破損してガラスが道路に散乱した状態でしたが、私の小さなオンボロ車は後部が少し凹んだだけで済みました。
身体のほうは奇跡的に怪我も無く、むち打ち症も無かったんですよ!!
どうぞご安心下さいね。
亡き父と母が護ってくれたような気がして、命が有る事を感謝せずにいられません。
もし後の車が、ダンプカーや大型トラックだったら…ひとたまりもなかったでしょう。
不幸中の幸いって、こういう時に言うんでしょうね。
追突した車の方は、私よりずっと辛い思いをされているに違いありません。
お気の毒に思います。
事故はいつ起こるかわかりません。
一寸先は闇なのです。
皆さんも、運転には呉々もご注意下さいね。
☆ 本日は長文にお付き合い頂き、有り難うございました。
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